医薬品より手軽に摂取できるイメージがあるサプリメント。
「入っている成分量も薬より少ないしたくさん飲んでも問題ない」と思っていませんか?
いくら健康食品だと言っても過剰に摂取したり、自身には適用がないサプリメントを飲んでしまったりすると体に有害な症状が出る場合があります。
「サプリメントの成分と同じものが入っている医薬品もある」と意識するとわかりやすいでしょう。
脂溶性と水溶性によってビタミンの過剰摂取から副作用を起こす場合もある

サプリメントといえばビタミン剤を思い浮かべる方は多くいらっしゃると思います。
ビタミンには油と一緒に摂取すると吸収が良い脂溶性ビタミン(ビタミンD,A、K,E 覚え方はDAKEダケ)、水に溶けやすい水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、B6、B12、C、葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸など)が存在します。
水溶性ビタミンは血液などの体液に溶けて余分なものは尿として排出されるので過剰摂取はあまりないと考えられています。
しかし、脂溶性ビタミンは体内に吸収されやすく尿中へあまり排出されないため、過剰に摂取してしまうと過剰症を起こすことがあります。
ビタミンDの過剰摂取により高カルシウム血症が起こり、食欲不振や多尿、脱力感などが出てしまうことがあります。
ビタミンAの過剰症には、頭痛や発疹、脱毛、口唇炎などがあります。
また妊娠中に非常に多くのビタミンAを摂取すると先天性異常の原因になるといわれています。
サプリメントの種類が豊富になったことでさまざまな弊害が起こっている。
近年ではサプリメントの種類の豊富さや海外からの輸入品、製造元の増加など非常に多く流通していますので、どの商品にするか迷いやすいです。
それに伴い、品質の良し悪しにも気をつけないといけません。
国内では禁止されている成分は入っていないか、成分表示は正しくされているか、誇大広告に惑わされていないかなど自身で確認することが必要です。
私自身、過去に「ダイエットに効く!」の広告に惹かれて成分内容などあまり見ず購入し、摂取したところ、激しい下痢や吐き気に襲われて数日間、体調を崩してしまった経験があります(結果的に病的に体重は減りましたが健康的なダイエットとは程遠いものでした…)
サプリメントの主成分のみに関わらず、添加物として入っている成分にもしっかり着目して商品を選ばないと、アレルギー反応を起こしたり、健康とは逆の病気を引き起こしてしまうこともあるので、気になることや症状が出た場合は医師や薬剤師などの専門家、または国民生活センターの窓口に相談されると良いと思います。