いくらサプリメントは健康食品の一部であるといっても、薬との飲み合わせには注意する必要があります。
サプリメントによる成分の過剰摂取や副作用が出る可能性がある

薬と同じ成分が入っていた場合は過剰摂取になってしまい、薬の作用が増強され副作用が出る可能性が高くなったり、薬の成分と相反する作用を持つサプリメントを飲んだ場合は薬の作用減弱になってしまうことがあり、治療の弊害になってしまうこともあります。
青汁(ケール)系の飲み合わせの注意点について
ビタミンKが多く含まれる青汁(ケール)系、アンチエイジングで有名なコエンザイムQ10は、血液が固まるのを防ぐ薬であるワーファリンの働きを阻害し作用減弱させてしまいます。
逆にビタミンA、ビタミンE、イチョウ葉エキスはワーファリンの作用を増強してしまうことがあるとされています。
ハーブ系のサプリメントは薬の成分に似てるものが多い
ハーブの一種であるセントジョーンズワートはリラックス効果や入眠サポートに良いとされています。
しかし、このハーブとの飲み合わせに注意する必要がある薬は気管支喘息治療薬、血液抗凝固剤、抗てんかん薬、強心薬、抗不整脈剤、経口避妊薬、抗HIV薬、免疫抑制剤など多岐にわたります。
ハーブ系のサプリメントは薬の成分の構造に似ているものが多くありますので注意が必要です。
マグネシウム、鉄、カルシウム、アルミニウムなどは抗生剤の吸収を阻害することがありますが、この場合は摂取する時間を2~4時間空ければ良いとされています。
キシリトールは大量摂取に注意が必要
虫歯予防に有名なキシリトールやパラチノースには消化しにくい成分が含まれるため、大量に摂取してしまうと軟便、下痢などの症状が発現することがあります。
糖尿病治療薬のα―グルコシダーゼ阻害薬や抗アンモニア血症治療薬などにも同様の作用が含まれるため併用してしまうとより軟便などの症状が出てしまいます。
カプサイシンと降圧剤の併用にも注意が必要
発汗作用によりダイエット目的でカプサイシンが入っていることがあります。
トウガラシに入っているこのカプサイシンと降圧剤を併用すると咳が誘発されることがあります。
この他にも薬との飲み合わせに注意が必要なものはありますので、普段飲まれている薬がある方などは医師や薬剤師などに相談したり、飲み合わせが検索できるデータベースを確認することが大切です。